店舗紹介

小史

 大正2年、滋賀県大津市の琵琶湖畔にある義仲寺の辺にて、初代・仙太郎が川魚屋として開業いたしました。戦前、夫婦で大陸へ渡って商いを起こし大成功を収めました。しかし、情勢が著しく変化していく中、身を案じて帰国。親戚を頼って信楽の地に入りました。初めは今まで同様に川魚を扱う商売を主にしておりましたが、自慢の料理の腕をかわれた仙太郎と女将のすみのもてなしもあり、徐々に料理屋としての形を整えていきました。

 二代目の泰友の代になりますと、高度経済成長期の波に乗り大阪や奈良の百貨店へと進出いたしました。当店の看板商品のひとつ「忍すし」は、二代目が試行錯誤の末に考案し商品化いたしましたもので、滋賀県の観光推奨土産品に認定されております。また泰友は、二咲子の雅号の俳人としても知られ、加藤楸邨ら寒雷の文化人とも交友を深めました。

 三代目・忠夫の代には、店内に信楽の料理店では初めてのカウンター席を設けました。若くして料理の修行を始めた忠夫は、京都の割烹や寿司店を渡り歩き、その技を存分に発揮するべく、店の設え等にも斬新な発想を取り入れました。

 四代目となる当代・裕貴は地元の高校を卒業後、京都の老舗・たん熊北店に入り修行を始めました。約7年の修行ののち、帰郷し魚仙の調理場に入りました。信楽へ帰ってからも休日を利用しては銀座の寿司店に通いの弟子入りを乞い、江戸前寿司の技術の研鑽に励みました。代々繋がれてきたきた信楽の味に京都で学んだ雅味を添えて、この土地でしか味わえない日本料理とすし割烹を提供し、お客様にお楽しみいただいております。

器(信楽焼)

 当代主人は京都での修業時代より器の面白さに目覚め、料理や茶道・華道の稽古をかさねていく中で無類の器好きとして世間でも知られるようになりました。特に地元の信楽焼に関しましては特別に愛着を持って二十数年来、物言わぬ焼物の声に耳を傾け、真剣に器と向き合い、毎日料理を盛り付けてまいりました。おかげさまで料理とともに器づかいにおきましても、お客様や焼物業界の方々からも評価をいただいており、ギャラリーや飲食店様からのご依頼で、信楽焼の食器のプロデュースやコーディネートなどを承らせていただいております。

 店で使わせていただいている器も信楽焼を中心に主人好みの物を揃えてお客様をおもてなしさせていただいております。地酒を召し上がっていただく酒器も作家の逸品揃いでございます。
「器楽食楽(きらくしょくらく)」と銘打ち、器と食を楽しむ会を開催させていただき、お客様に信楽焼の素晴らしさを発信させていただいております。ご予約の人数様にもよりますが、できるだけご要望に添えさせていただきますよう努めております。

経歴

1971年生まれ 滋賀県信楽町出身
地元信楽高校卒業後京都の老舗「たん熊北店」に入店。
約7年の修業の後実家である「魚仙」に戻る。
帰京後も休日を利用し銀座の寿司店へ通い弟子入りし寿司の仕事の研鑽を積む。
無類の焼き物好きで知られ、信楽の焼物のみならず骨董、近・現代陶にも精通する。
滋賀県寿司組合湖鮒会(こぶな会)会員

料理長 林田裕貴

料理長 林田裕貴の写真

館(座敷)

2階御座敷 最大収容人数
120名様(2階御座敷での椅子テーブル席 80名様)
2階御座敷(掘り炬燵席)
12名様
1階桟敷席(掘り炬燵席)
26名様
1階御座敷(掘り炬燵席)
20名様
1階御座敷(小部屋)
4名様
1階カウンター席
8名様
店舗名
陶の辺料理 魚仙
住所
〒529-1851 滋賀県甲賀市信楽町長野1334-2
TEL
0748-82-0049
FAX
0748-82-0643
営業時間
11:30~14:00/16:00~22:00(21:30ラストオーダー)
定休日
月曜日(月曜祝日の場合は、火曜日休み)